プレミアムSUV元祖モデルのハリアー。
パワーユニットは2.0Lガソリン、2.0Lターボ、2.5L+モーターのハイブリッドで、高性能と低燃費を両立する人気SUVです。
そして、同メーカーで2.8Lクリーンディーゼルターボと2.7Lガソリンエンジンをラインアップし、海外での人気も高いランクル・プラド。
人気の高いSUV両者の価格、大きさ、パワートレイン、維持費を比較しました。
ハリアーとプラドの価格を比較
ハリアーの価格は300万円弱からステージ別に、最上級のクラスで460万円までが基本プライスとなっています。

出典:トヨタ
誕生から20年経過した人気車として、名実ともにトヨタを代表するクロスオーバーSUVです。
グレードによってプライスゾーンは異なり、ガソリン車のノンターボからハイブリッドまでユーザーは選択肢を大いに悩むでしょうが、これもオーナー冥利に尽きる贅沢な悩みです。
グレードだけではなく、カラーの選択やナビとオーディオにメーカーオプション、オリジナルアクセサリーを最上級仕様にフルに加えれば、600万円オーバーのラグジュアリー仕様に変身します。
>>ハリアーにサンルーフは必要か?メリットやデメリットを解説
さすが世界のトヨタが誇るクロスオーバーSUVの雄だけはあります。

出典:トヨタ
対するプラドは悪路走行に定評のあるランドクルーザーの血を引く、硬派なSUVです。
基本ラインアップはハリアーよりぐっと絞っており、3つのカテゴリーのみとなっています。
353万円から536万円が基本プライスとなっており、メーカーオプションを充実させてゆけばプラス100万円前後が追加されます。
2車種を比較してみるとグレードによって異なるものの価格帯としては拮抗(きっこう)し、オプション込み500万円前後に諸経費をプラスした値段が、現実的な見積価格となりそうです。
ハリアーとプラドの大きさを比較
ハリアー | プラド | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,725 | 4,825 |
全幅(mm) | 1,835 | 1,885 |
全高(mm) | 1,690 | 1,835~1,850 |
ホイール ベース(mm) | 2,660 | 2,790 |
トヨタを代表するクロスオーバーSUVのハリアーと、伝統あるSUVプラドの大きさを比べてみましょう。
ハリアーは全長4,725mm・全幅1,835mm・全高1,690mmというサイズであり、プラドは全長4,825mm・全幅1,885mm・全高1,835~1,850mm というサイズ感です。
比較してみると、やはりプラドの方が全体的に大きなボディであることがわかります。
2.0Lクラスの車のサイズ感が年々大きくなっているとはいえ、2.8Lクラスと比較するとコンパクトな印象を受けます。
これはトヨタだけではなく、他社のモデルを比較しても同様の傾向が見られます。
ミニバンやSUVは大きめのボディが標準サイズになりつつある結果なのではないでしょうか。
全高に関してはプラドの方が約145mm程高い結果となりましたが、これはタイヤの厚みとルーフの高さに余裕を持った設計の結果となるでしょう。

出典:ハリアー

出典:プラド
もう1台トヨタから比較対象としてアルファードを選択します。
ハリアー | アルファード | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,725 | 4,945~4,950 |
全幅(mm) | 1,835 | 1,850 |
全高(mm) | 1,690 | 1,935~1,950 |
ホイール ベース(mm) | 2,660 | 3,000 |
サイズは全長4,945~4,950mm・全幅1,850mm・全高1,935~1,950mmと、3車種の中では全幅以外は最大サイズとなりその形状から見た目は1番大きいように感じます。
それぞれ用途は異なりますが、居住空間を大きく取ることが現在の主流であると端的に言えるのです。
ハリアーとプラドのパワートレインを比較
人気モデルだけあってハリアーのグレードは、選択するのに目移りするぐらいのラインアップで構成されており、そのパワートレインに関してもガソリン・ターボ・ハイブリッドが設定されています。
>>ハリアーハイブリッドの燃費の口コミ|旧型(30系)との燃費比較

出典:トヨタ
レクサスブランドから外れたことを契機にダウンサイジングされたとはいえ、国内では十分な力を発揮する2.0Lのエンジンはキビキビした加速フィールを持ちます。
さらにターボモデルの実力は231馬力とクラスオーバーの馬力を出力し、最大トルクは350Nmと数値的にいえば3.0Lエンジンと遜色ないパワーあふれるエンジンとなっています。
経済性や静音性の重視したハイブリッド仕様とともに、ターボモデルには力強い存在感が見え隠れします。
対するガソリン車も車体重量の軽さや熟成したエンジンフィールにより、過不足なく街中を疾走しつつシルキーな乗り心地を提供してくれます。

出典:トヨタ
一方のプラドといえばやはり持ち前のトルクを使ってぐいぐい加速する力強さが魅力です。
伝統ある直4の2.8Lは素直なフィーリングで、ドライバーの意のままに操れるじゃじゃ馬です。
コモンレール式燃料噴射システムや水冷式インタークーラー付ターボチャージャーは、SUVを新たなステージへ加速させてくれます。
比較対象としては競うステージが違うものの、動力性能に関してはどちらも二重丸の出来栄えです。
ハリアーとプラドの維持費を比較
2車種の維持費はどうなるでしょうか。
ともに2Lオーバーの車でありますが、どれぐらいの差があるか計算してみます。
あくまで目安の計算となります。
自動車税・燃料代・駐車場代・車検代・保険料などを概算してアバウトに計算してみますが、工賃やパーツ代は含めていません。
まずはハリアーですが、年間の維持費の目安は約38万円程度になると試算されます。
内訳については自動車税39,500~45,000円、燃料代120,000円、駐車場代120,000円、車検代50,000円(1年単位の支出)保険料50,000円を合計すると、約38万円前後になります。
プラドに関しては同条件として試算してゆくと下記になります。
内訳は自動車税51,000円、燃料代140,000円、駐車場代120,000円、車検代50,000円(1年単位の支出)保険料50,000円を合計すると、おおよその見積もりでも40万円を超える金額になりそうです。
比較してみると、やはり排気量が大きいだけプラドの維持費が高くなりそうです。
>>ハリアーの維持費は高いのか?節約できそうなポイントと必要な年収
まとめ
- 価格はハリアー294万円~、プラド353万円~と価格帯はプラドの方が若干高い
- ボディサイズをプラドと比べるとハリアーはコンパクトなサイズ感
- パワートレインはハリアーが街乗りに向いているSUV、プラドは街乗りプラス悪路にも強いSUVといった印象
- 維持費はプラドの方が排気量も大きいためハリアーと比較すると高くなる
- どちらも人気SUVだが、選ぶ際の基準は普段どのような使い方をするかで分かれてくる
トヨタを代表する2つのSUVについて比較検討してみました。
カテゴリー的には同じではあるものの、性格やルーツは双方目指す方向の違う車種です。
伝統あるランクルのファミリーとして日本だけに留まらず、世界中で愛用されているプラドと、レクサスブランドから外れてメインターゲットを国内市場に移したハリアーです。
2つは競合することはなく、それぞれの個性を活かしながらこれからもトヨタのSUV市場を牽引してゆくことでしょう。
ラインアップが多く、ユーザーフレンドリーなカスタムを選べることでもハリアーは街中をメインに活躍してゆきそうです。
対するプラドも、動力性能や使い勝手などは年々ブラッシュアップされてゆき、郊外も街でも場所を選ばずに走行する懐の深さを持っています。