幅広い世代から支持の高いトヨタ・ハリアー。
現在もその人気に衰えはありません。
一方で、2018年8月に日本再復帰を果たしたホンダ・CR-V。
ほぼ同サイズで人気SUVの両者はどのような違いがあるのか、価格・ボディサイズ・室内の広さ・パワートレイン・維持費を比較してみます。
ハリアーとCR-Vの価格を比較
車の比較をする時にはそれぞれの車種の特徴を掴んでおくことが大切です。
2018年に登場した新型CR-Vは、長年の歴史の中でさまざまな改良が行われ誕生した新型車種です。
新型と呼ばれている理由の中には歴代モデルが存在するなどが挙げられますが、ホンダのCR-Vは今から約20年以上前の1995年に登場した車種で、当時はSUVの先駆け的な存在、スペックの高さなどからも瞬く間に人気の車になりました。
しかしながら、フルモデルチェンジを繰り返している中で、サイズや価格が大きくなった、サイズが大きくなると道路が狭い日本の交通事情には不向きなものとなってしまったのです。
新型CR-Vとハリアーは価格帯が同じなどの特徴もあり、2つの車種のどちらにすべきか迷っている人も多いのではないでしょうか。
CR-Vは1.5Lターボ車と2.0Lハイブリッド車の2タイプがあり、1.5Lターボ車の5人乗りのEX・Masterpieceが約359.1万円~、7人乗りのEX・Masterpieceが約381.4万円~です。
これに対して、トヨタのハリアーは2.0Lガソリン車・2.5Lハイブリッド車・2.0Lターボ車の3タイプがあり、最も高い車種は2.5Lハイブリッド車のプログレスで価格は約460万円~です。
ハリアーとCR-Vのボディサイズを比較
ハリアー | CR-V | |
---|---|---|
全長(mm) | 4,725 | 4,605 |
全幅(mm) | 1,835 | 1,855 |
全高(mm) | 1,690 | 1,680 (4WD1,690) |
ホイール ベース(mm) | 2,660 | 2,660 |
ホンダのCR-Vには5人乗りと7人乗りの2種類が用意してあり、それぞれにEXとEX・Masterpieceの2種類のグレードが用意してあります。
他にも2.0Lのハイブリッド車もありますが、こちらは5人乗りのみで、グレードとしては2種類です。
一方、ハリアーの車種としては2.0Lガソリン車・2.5Lハイブリッド車・2.0Lターボ車の3タイプ、それぞれの車種にはエレガンス・プレミアム・プログレス、3種類のグレードが用意されているのが特徴です。
車種やグレードなどに応じてボディサイズには差がありますが、ハリアーとCR-Vのボディサイズを比較しておくことは居住性能の良し悪しや狭い道路を楽に走行できるのか否かの把握にもつながる大切な要素ではないでしょうか。
新型CR-Vの場合は、全長4,605mm・全幅1,885mm・全高1,680mm(4WD1,690)、ホイールベースは2,660mmです。
ちなみに、もともと5ナンバーサイズだった頃と比較するとかなり大きくなっていることがわかります。
これに対して、ハリアーの場合は、全長4,725mm・全幅1,835mm・全高1,690mm、ホイールベースは2,660mmで同じサイズです。
ハリアーとCR-Vの室内の広さを比較
ハリアー | CR-V | |
---|---|---|
室内長(mm) | 1,965 | 1,970 (7人乗り2,520) |
室内幅(mm) | 1,480 | 1,550 (7人乗り1,520) |
室内高(mm) | 1,220 | 1,230 |
ハリアーはレクサスRXのブラザーカー、日本車仕様にするためボディサイズおよび小回りの両立が図られているなどの特徴を持ちます。
ホイールベース自体はCR-Vも2,660mmで同じなので、小回りの効き方についてもほぼ同じだと考えて良いでしょう。
ボディサイズは全長が120mmハリアーの方が大きく、全幅は50mmCR-Vの方が大きいなどの違いがあります。
車高についてはどちらも1,690mmで共通になるため室内の広さを比較しておくのがお勧めです。
室内の広さは、ハリアーでは室内長が1,965mm、室内幅が1,480mm、そして室内高は1,220mmになります。
ボディサイズでは一長一短の結果になりましたが、CR-Vはこれよりも室内空間が広めになっています。
これはホンダ車のマン・マキシマムなどの思想に基づいた設計が図られているためで、他の車種においてもライバルカーメーカーの同クラスの車種と比べても室内空間が広めになっているなどの特徴を持ちます。
室内の広さを比較しておけば、長距離ドライブを楽しむ時にも疲れにくくなる、疲れにくくなることは運転の質も変わらずに走行ができるため、事故防止にも役立つのではないでしょうか。
ハリアーとCR-Vのパワートレインを比較
ハリアーとCR-Vを燃費だけで比較すると、やはり登場年月の新しいCR-Vの方に傾いてしまいます。
特にホンダのi-MMDは、革新の燃費性能を実現したハイブリッドシステムです。
そのため、市街地走行などで比較すればより大きな差になってしまうのでないか思われます。
一方で、2017年のマイナーチェンジから登場したハリアーのターボモデルには、パワフルなエンジンが搭載されています。
その加速とパワーは、従来のハリアーにないものを実現し多くの支持を集める人気モデルでもあります。
しかし、口コミでも多く見受けられるように「燃料がハイオクで燃費が悪い」ということも、ターボモデルならではのデメリットなのかもしれません。
ハリアーとCR-Vの維持費を比較
月間300km乗った場合
月間1,000km乗った場合
※JC08モード・レギュラーガソリン=130円で算出
車の維持費と聞くと車検代や保険、そして重量税などの税金類をイメージする人は多いようですが、忘れてはならないことは車はガソリンなどの燃料で動く乗り物ですから、燃費性能も比較をしておくのがお勧めです。
特に車を使って出掛けることが多い人などは、燃料代が車の維持費の中心になってくるため、燃費が良い車を選ぶことが節約効果につながってきます。
ハリアーのパワートレインはガソリン車とターボ車、そしてハイブリッド車の3タイプです。
ガソリン車の場合は2WD駆動方式では16.0km/L、4WD駆動方式では14.8~15.2km/Lなどからもかなりの燃費性能を持つことがわかります。
ハイブリッド車は4WD駆動方式のみになりますが、21.4km/Lです。
>>ハリアーハイブリッドの燃費の口コミ|旧型(30系)との燃費比較
これに対してCR-Vは、最も燃費性能が高いのはハイブリッドEX、もしくはハイブリッドEX・Masterpieceのグレードで、FF駆動方式時には25.8km/L、4WD駆動方式時には25.0km/Lなどの燃費性能をもっており、軍配としてはCR-Vのハイブリッド車の方が燃料費の節約につながってくるわけです。
ちなみに、車種を限定せずに比較をした場合、CR-Vのガソリン車は14.6~15.8km/L、ハリアーはガソリン車で14.8~16.0km/L、ターボ車では12.8~13.0km/Lなど、車種に応じて変わりますので注意が必要です。
>>ハリアーの維持費は高いのか?節約できそうなポイントと必要な年収
まとめ
- 新車の価格帯はほぼ同じ
- 全長はハリアーの方が120mm長く、全幅は20mmCR-Vの方が大きい
- 維持費の中でも燃料代という点で両者を比較すると登場年月の新しいCR-Vが優位
- コスパで両者を比較する場合、人それぞれの価値観の違いも影響するが売却時のリセールまで考えるとハリアーが優位
ハリアーと新型CR-Vを比較した時、コスパが高いのはどちらになるのか、甲乙つけがたい2台です。
また、車の運転の仕方などに応じて燃費性能が変わりますので、一概にこちらが良いとは言い切れません。
購入時の価格の場合はハリアーの方が高め、しかし燃費性能を比較するとCR-Vの方が高めです。
街中や市街地などを中心にドライブをする場合には燃費が落ちるので、維持費も多くかかることになります。
また、高速道路などのような信号がない場所を長時間走行する時などは室内空間が広くて長時間の運転でも疲れにくいシートが装備されている、ゆったりとしている空間づくりが行われている方が疲れにくさがあるなども考えておきましょう。